約束ノート(287):20130508
今日接した人の言動から気づいた「その人のいいところ」
今日のいいところ:すごいことをすごいと言わないこと
来客打ち合わせが2つ連続してあったのですが、どちらの方にも共通していたのが「Webサイトのメンテナンスをひとりでやっている」ということでした。お二人とももともと業務経験があったわけではなく、まったくわからないところから本を読んだりセミナーを受講したりしながら努力して、システムを使わずにデザインもコーディングもすべて手動(?)で対応されています。
これまではどちらかというと「本当にインターネットのことがわからない」方と接するほうが多くて、割と手取り足取りなんでもやってあげるというパターンのほうが多かったのですが、最近はちょっと傾向が変わってきている感じがあります。時代の変化なのか客層の変化なのかわかりませんが。
お二人とも努力家で、私たちが思うよりも高いレベルの知識やスキルがある印象を受けます。なにせそれまでは手も足も出ない人たちが相手だったこともあり、思わず「すごいですね」と相手に言ってしまったりするのですが、本人たちはまったくすごいとは思っていないようです。
「すごい」と評価されている人は例外なく、すごいことをしていてもそれを自分から言わないんですよね。何気ない話から突然わかったりします。多分それは自分が「すごい」と思う基準に達していないからなんだと思います。多分一生達しないのでしょうね。
「すごい」というのは相対的な言葉だと思います。基準は人それぞれで、その基準よりも高い/低いというところですごいかどうかを判断しているように思います。多分わたしにとって「すごい」と思う人は、その人にとっての「すごいと思う基準」が高い人なんだなあ、という気がします。
インターネットに関する気になるニュースやできごと
日本酒に興味がある人への話
私が人生で最初に通った日本酒のお店では、たくさんの日本酒がガラス張りの冷蔵庫に入っていてお客にも見えるようになっていました。メニューには冷蔵庫に入る分しかないけれど、他ではあまり扱っていないものがいろいろありました。傍らにはさりげなく日本酒のうんちくが書かれた本が置いてあり、日本酒の温度管理の難しさについて書かれていました。
他にもいろいろなお店に行くようになった今でもこのお店には行きますが、そういえばあんまりこういう形でがっちり冷蔵庫を置くお店は見たことがないです。今思うと最初に行った店がここでよかったと思います。そういえば「冷や」が冷たくないってところ、割と多いですね。
今日の「ひとを誘導する言葉」
夜寝る前ごろに、Facebookにひとこと「ラブレターが書きたい」と書いたらなんだか結構反応があって楽しかったです。みなさんがどういう風に解釈したのかわからないのですが、私が意図したのは、「人の心を動かす目的の文章が書きたい」ということでした。
ラブレターって、相手にこう思ってもらえたらいいなーという期待を込めて、相手に自分が思うことを伝えるというものだと思っています。必ずしも男女でやりとりをするものではないと思っています。私がラブレターを何度も書いたのは仕事中だったと思います。そのほとんどが女性です。こういう仕事があって、この業務をこの人にやってほしい!と決めて依頼をするとき、なぜその人にお願いをしたいのかを心を込めて書くことを、私はいつも「ラブレター」だと心のなかで表現していました。
外部の業者やフリーランスとの共同作業が多い私には、「誰と仕事をするか」というところはとても重要で、「その相手がどれくらい本気になってくれるか」で仕事の質が変わってきます。だからいつも最初の依頼メールはすごく大事に慎重に書いていたつもりです。「あなたが本当に必要なのだ」ということを理解してもらうために。
そんなラブレターを書きたいなあ、とふと思ったのでした。
最近あんまり書いてないなあと感じるということは、一人で黙々とやっている作業が多いということを意味します。そういう業務内容にシフトしているからということもあるんですけど、少し寂しいです。